みなさま。第14回の経済・財政・金融を読む会を4月30日(日)の午後に開催しますので、案内させていただきます。
いま、人口減少が急激に進んでいます。昨年の子どもの出生数は、想定より10年も早く80万人を割りました。人口減少はとくに地方の社会や経済に打撃を与え、その維持を困難にしています。若者と女性が働く場を求めて地域を離れ、東京に流入する傾向が強まっています。20代前半の世代の人びとの東京への流入数が、コロナ禍以降のテレワークの普及にともなう30歳以上の世代の人びとの東京からの転出数を大きく上回っていると報じられました。地域の農業・漁業や地場産業は、外国人労働者の就労なしにはやっていけないとも報告されています。地方の衰退と東京一極集中は、日本の社会を深刻な危機に陥れるものです。もちろん、地域の衰退に歯止めをかけ、地域を再生するためのさまざまな試みも続けられています。従来型の企業誘致や原発誘致ではなく、子育て支援、新規の就農者への支援、体験型ツーリズム、地域通貨、自給圏の構想などが取り組まれています。
そこで、今回は地域の衰退と再生をテーマに取り上げることにします。地方のみならず、大都市における地域再生の課題を含めて、多くのみなさんが問題意識や経験を持ち寄ってくださることを期待します。なお、オンラインでの開催となりますので、参加を希望される方はお申込みください(白川真澄)。
第14回「経済・財政・金融を読む会」
- 日時:4月30日(日)13:30~16:30
- テキスト:宮崎雅人『地域衰退』(2021年1月、岩波新書)
- 報告:平 忠人
- 参加費:無料
オンライン形式で行いますので、参加をご希望の方は下記のボタンよりお申し込みをお願いします。