みなさま。8月12日(土)に、第15回経済・財政・金融を読む会を開催しますので、案内させていただきます。
いま、生成AIあるいはチャットGPTがマスメディアの話題にならない日はありません。私たちの質問に答えて立派な答えや文章を作成するまでになったAIは、人間の考える作業を代行し、さまざまな場で使われるようになっています。作業の効率や便利さが格段に向上するという評価の反面、このまま進むと人間の考える力そのものが奪われるという警告も発せられています。生成AIの利用についてEUは厳しい規制を掛けはじめていますが、日本政府はその普及に前のめりになっています。
日本政府は、デジタル化(DX)が新たな経済成長の鍵を握るとしてその推進に躍起となっています。その最悪の試みが、健康保険証を廃止してマイナンバーカーに一体化させる措置です。それは、認知症や寝たきりの高齢者を健康保険証のない状態に置く危険性があります。さらに、マイナカードの誤登録が多発するトラブルが明らかになるにつれて、マイナカードを使って行政手続きができる「マイナポータル」は、医療、所得・税、生活保護など29項目の個人情報が紐づけられていることが明らかになりました。ありとあらゆる個人情報を1カ所に集めて管理するような制度を持つ国は、他にはあまり見られません。
今回は、デジタル化(DX)の急速な進展とそのリスクを、生成AIやマイナカードなどを具体例にして考察したいと思います。適切なテキストが少ないのですが、マイナカードを取り上げた堤 未果の『堤 未果のショックドクトリン』を用いることにします。オンライン形式での開催になりますので、ぜひご参加ください(白川真澄)。
第15回「経済・財政・金融を読む会」
- 日時:8月12日(土)13:30~16:30
- テキスト:堤 未果『堤 未果のショック・ドクトリン』(2023年5月、幻冬舎新書)
- 報告:千村 和司
- 参加費:無料
オンライン形式で行いますので、参加をご希望の方は下記のボタンよりお申し込みをお願いします。