コラム

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  • 2024.11.13

ナガサワ先生の高校白書 42 杉原千畝の通過ヴィザ

 夏休みなどに人物を調べる課題を出すと、外務省の指示に逆らい、日本通過ヴィザを発行し、ナチス・ドイツからユダヤ難民らを救った外交官杉原千畝(カウナスで領事代理:1939年8月28日から40年9月4日カウナスを発ちベルリンへむかうまで)を調べてくる生徒がクラスに数名はいる。今年、使用している教科書にも […]

  • 2024.10.15

沖縄の写真家・石川真生さんの映画を観て

小泉雅英  日々の生活に追われていると言っても、人により様々だろう。幸いこの国では、未だ戦争には至っていないとしても、その日常は、坦々としたものばかりではないのは当たり前だ。箸が転んでも笑う人もいるし、親しい人との別れに直面し、寂しさに耐えながら、夜を過ごしている人もいるだろう。生老病死だけではなく […]

  • 2024.09.11

ナガサワ先生の高校白書41 歴史総合を実践する。

「独立」とはどういうことかを考える授業 フランスやスペインの支援もあって、アメリカは独立戦争に勝利した。戦争中の独立宣言は1776年で、独立が国際的に承認されたパリ条約は83年だった。他方のハイチ(仏領サンドマング)の独立は複雑な経過をたどった。1791年8月22日の奴隷が一斉蜂起したことがことの発 […]

  • 2024.06.25

ナガサワ先生の高校白書 40

 今年度、初めて歴史総合の授業を担当している。以前に書いたように18 世紀以降の日本史と世界史を融合した科目である。そこで授業実践の構想を書いてみる。手引きとするのは小川幸司さんの『世界史とは何かー「歴史実践」のために』(シリーズ 歴史総合を学ぶ③、岩波新書、2023年)である。小川さんが「根拠の問 […]

  • 2024.03.06

人間の死、歴史の中の人間の死、現在進行形の死

小泉雅英  既にふた月が過ぎたが、今年は多難な幕開けであった。それでも生きて行くために、何かしらの希望を持ちたいが、まずは昨年を振り返っておきたい。2023年とは、どんな年だったのか。少なくとも私には、<人の死>に思いを致さざるを得ない年だった。あらためて、人間の死、歴史の中の人間の死、現在進行形の […]

  • 2024.01.21

ナガサワ先生の高校白書39   石巻再訪

      2016年3月以来7年ぶりに宮城県石巻市を訪ねた(23年11月19-20日)。震災後5年の前回の石巻は、瓦礫の撤去がようやく終わり、漁業関係の施設・設備が出来たぐらいの感じだった。海辺には新しい家などはなく、震災を伝える施設もなかった。ただ多くの工事関係者が働く活気を […]

  • 2023.10.10

ナガサワ先生の高校白書 38    23年 スペイン夏 

 3年ぶりにサンチャゴ巡礼の続きを再開した。今回は「北の路」El camino norteをビルバオから歩いた。今年、猛暑のスペインではコルドバ、47度など、びっくりするような気温が伝えられているが、北スペインはケッペンの気候区分では西岸海洋性気候(Cfb、最暖月平均気温22度未満)なので夏は快適。 […]

  • 2023.08.23

2023 8・15 市民文化フォーラム 第56回集会参加記

「日本の『植民地戦争』責任と戦後民主主義の枯死について」   長澤淑夫(PP研) 発題者 愼蒼宇(法政大学:朝鮮近代史) 討論者 内海愛子(市民文化フォーラム)  愼さんのテーマは「日本の近代社会認識と植民地支配責任―関東大震災朝鮮人虐殺と日本官民の植民地戦争経験の視点から」だった。今年は関東大震災 […]

  • 2023.08.05

「大阪・関西万博」は中止せよ!

 五十風 守(京都在住) 先日の日曜日(30日)、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)に行ってきました。ここは「命輝く未来社会のデザイン」を掲げて2025年4月~10月に開催が予定される「大阪・関西万博」の予定地。万博の惨状が連日報道される中で「一度現地を見て置こう」と野次馬根性で出かけました。  「百 […]

  • 2023.07.06

いらないG7!やめろ!東京司法相会合  7・1集会(文京シビック シルバーホール) 参加記

(主催G7いらない!首都圏ネットワーク)                長澤淑夫 司会の京極さんの挨拶の後、太田昌国さんの話をきいた。テーマは「誰が、どんな立場で、『法の支配』や『人権』を語るのか?」だった。以下内容を要約して紹介する。 1)G7(G8)法相会合の出発点とその後の経緯 最初の法相会合 […]