コラム

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  • 2023.06.11

ナガサワ先生の高校白書37 歴史総合を考える

長澤淑夫 はじめに 2022年度から従来の日本史と世界史を融合させ18世紀後半から現代までを扱う新教科「歴史総合」(2単位)が始まった。文科省は「近現代の歴史の変化に関わる諸事象について、世界とその中における日本を広く相互的な視点から捉え、資料を活用しながら歴史の学び方を修得し、現代的な課題の形成に […]

  • 2023.05.16

東京・水道橋から広島・二葉山へのネットワーキング――〈加納実紀代資料室サゴリ〉開所に寄せて

川本隆史 [1] 1980年4月より2022年3月にいたる42年間、四つの大学に勤務した。コロナ禍に見舞われた最後の2年間は、オンライン授業を余儀なくされている。「倫理学概論」最終講義を教室で開けなかったのはいささか心残りだったが、その代わりZoomのリンクを履修学生以外ともシェアできたため、2月2 […]

  • 2023.04.04

G7いらない!広島は訴える! 3.25集会 参加報告

長澤淑夫  京極さんの挨拶で開始した、この集会(主催:G7いらない!首都圏ネットワーク)の最初のお話は、広島で「日本軍『慰安婦』問題解決ひろしまネットワーク」の事務局長として活動されている岡原美智子さんだった。「軍都廣島からG7広島を問う」と題したお話は、日清戦争時に廣島に大本営が置かれたころからの […]

  • 2023.02.15

平和が望ましいと思うひとたち、みんなへ

〈沖縄戦〉は二度とあってはならないー「ぬちどたから(命が宝)ひとびと協会」共同代表  山城博治、ダグラス・ラミス(他)連絡先アドレス Ideaspeddler@gmail.com 沖縄は危ない状況に直面しています。以下は支持をお願いするアピールです。 ご存じかと思いますが、米国政府と日本政府は「台湾 […]

  • 2023.02.15

分析の前提となる認識についてー〈台湾・米中・日米・日中〉

「台湾有事=日本有事」この等号を受け入れるな 武藤一羊 2023・2・14 1 台湾は米中覇権闘争の賭け金であってはならない。それは台湾民衆の主体性を無視することになる。 2 ロシア・ウクライナ関係と中華人民共和国(PRC)と中華民国(台湾)との国際法上の関係はまったく違う。米日とも「一つの中国」の […]

  • 2023.01.06

ナガサワ先生の高校白書 36

 コロナによる学校生活の制限はだいぶ緩和されている。その結果、現在の勤務校でも修学旅行が10月中旬に実施され、2年生は沖縄に向かった。そのための事前学習と称し、沖縄の文化や歴史と現状のあれこれを学ぶ機会を、生徒の旅行委員会は独自の新聞を作り提供してきた。さらに沖縄戦のこと、戦後の基地問題、第2次大戦 […]

  • 2022.11.15

沖縄選挙運動体験記

 2022年11月10日千葉花子 「よかったら沖縄の選挙見にきてよ」何気なく言ったであろう、東京でお世話になっているウチナーンチュの人からのその一言で、選挙期間中の沖縄行きを決めた。でも実は、その前から沖縄の選挙には関心があった。7月の参議院選挙が終わり、相変わらずの投票率の低さや実現しなかった立憲 […]

  • 2022.09.21

ながさわセンセイの高校白書(35)

長澤淑夫  今年4月入学の生徒から高校も新学習指導要領に基づくカリキュラムに移行しました。社会科では、歴史総合(基本的に18世紀以降の日本史と世界史を混ぜたもの)と公共、地理総合が2単位で必修となり、その履修後、次年度以降で従来の世界史B(通史)にあたる世界史研究などを選択で学ぶという組立てです。つ […]

  • 2022.08.23

残日<読書>録(1)ウクライナ戦時下に<朝鮮戦争>を読む

―――『人びとのなかの冷戦世界』・『朝鮮戦争全史』・『松本清張の陰謀』・『日本冷戦史』を読む  天野恵一  2022年2月24日、突然(と、とりあえず私たちには見えた)、ロシア(プーチン大統領)はウクライナへ全面軍事侵攻を開始した。この稼働中の原発がいくつもある地域での戦闘という恐るべき戦争。この史 […]