みなさん

 岸田文雄首相は、今月末、スペインのマドリッドで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する予定です。NATOはこの首脳会議で、ウクライナにおけるロシアによる侵略戦争を踏まえて、「新しい戦略構想」を発表する予定です。この「新しい戦略構想」には、核兵器使用も辞さないという態度を表明しているロシアへの対抗戦略として、戦術核兵器(=「使える核兵器」)の配備をNATOの東部地域にもっと数多く配備する計画が含まれているものと思われます。このようなNATOの「新しい戦略構想」は、ウクライナでの戦争を核戦争へと急展開させる危険性をさらに高めることになります。
 岸田首相は、この首脳会議に出席して、NATOの「新しい戦略構想」への強い支持を表明するものと思われます。広島1区を選挙区とする岸田首相は、表面的には反核を唱えていますが、彼のこれまでの言動を検証してみますと、彼のホンネが決して反核などでないことが分かります。首相の座についてからも、彼はこれまで以上に米国の核抑止力を支持するどころか、「防衛(=軍事)」予算を急増させ、ウクライナ戦争を政治的に利用して憲法改悪へ向けての動きを一挙に強めようとしています。
 このような岸田首相がNATO首脳会議に出席することは、ウクライナ戦争をさらに泥沼化させることに加担するだけではなく、核戦争への危機をも高めることにも加担することになります。このことをできるだけ多くの市民のみなさんに認識してもらうことを目的に、添付のような岸田首相宛公開質問状を私たちは準備しました。
ご一読いただき、賛同者あるいは賛同団体としてご支援をいただければ嬉しく思います。賛同していただける場合には、今月18日までに、以下の賛同表明を、久野成章または田中利幸宛にメール送信をお願いいたします。

「北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席予定の岸田文雄首相への公開質問状」に賛同いたします。
個人名あるいは団体名:

送り先
久野成章:takenaruaki@gmail.com
田中利幸:suizentanaka@gmail.com