APA‐Jフラッシュ No.74

投稿日時 2007/5/15 22:15:04 | トピック: 反戦・平和

ーー【APA‐Jフラッシュ No.74】ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
米軍の再編成における目玉、ミサイル迎撃システムに対し決然たる態度をとる
ウクライナ大統領。ロシアからの圧力も強く舵取りに難題を抱える国だが…ひ
るがえって我が国のあまりにも無批判な米国追従ぶりには、独立国として情け
なさを覚えます。                      (M)
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【APA‐Jフラッシュ No.74】
ユーシチェンコ大統領 ウクライナへの米ミサイル迎撃システム導入を拒否
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2007年4月12日


キエフ─本日、ウクライナのヴィクトル・ユーシチェンコ大統領は、自国への
米ミサイル迎撃システム配備に関する議論をすべて拒否することを明らかにし、
かつてソビエト連邦加盟国であったこの国のリーダーの間で何ヶ月も続けられ
ていた煮えきらぬ論争に終止符を打った。

民主政治と市場改革を支持していることから、米政府からはおおむね好印象を
もたれているユーシチェンコ氏だが、今回、いくつかの東ヨーロッパ諸国にミ
サイル迎撃システム網を構築する計画について、米国に力を貸す意思が全くな
いことを明言したのである。
「ノーだ。この問題については一度も議論してこなかったし、するつもりもな
い」。ユーシチェンコ氏は、キエフにおける記者会見でこう述べた。

米国がミサイル迎撃システム導入を提案して以来、ウクライナの外務省や防衛
省の役人たちは、このプランにたいする立場を明確にすることを何ヶ月も避け
てきた。
ユーシチェンコ氏の発言は、米国防省のブライアン・グリーン氏が米国上院で
証言し、米国はミサイル迎撃ネットワーク基地の候補地としてウクライナを含
むヨーロッパ15カ国を考慮していると述べてからまる一日もたたぬうちに行
われたのである。

米国はイランからの潜在的脅威に対抗するために2013年までに迎撃ミサイ
ルを配備することをめざしている。ポーランドとチェコ共和国はすでにこの考
えを支持している。

ウクライナ政府は伝統的に、ヨーロッパとロシアの間で協調を探ってきたが、
しばしばどちらにもいい顔ができなかった。ロシア政府は米国の計画を、不必
要であり、地域の核均衡を脅かしかねないと激しく非難してきた。
米国の同盟者と認められ、元米国市民と結婚しているユーシチェンコ氏だが、
過去にも米政府を失望させたことがある。最近では2005年がそうであった。
この年、彼は、外国の戦争にウクライナ兵士の出る幕はないという理由で、米
国の作戦を支援していた歩兵部隊をイラクから引き上げたのである。
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出典:世界反基地ネットワークML
翻訳協力:梅田恵理子(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック 石原みき子 監修:APA‐Jデスクチーム
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