ドイツG8対抗行動に対する警察の対応の実態について

投稿日時 2007/6/4 21:16:21 | トピック: G8ドイツ(2007年)

ドイツG8の対抗行動の参加者から、メディアによる日本人参加者逮捕の報道などもふくめて、不正確な内容があるとして、以下のようなメッセージが届いています。

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 先頃からNHKなどで、6月2日のG8反対行動で日本人の逮捕者が出ているという報道がなされています。本日夕刻に、その逮捕者に該当すると思われる方に偶然会いました。24時間の拘留のみで無事釈放されたそうです。今回の逮捕は、直接行動に参加したかどでなされたのではなく、たまたまスカーフで口を覆って現場の写真をとっていたところ逮捕されたというものです。

ドイツでは覆面をつけて政治的表現をおこなうことは「違法行為」にあたり、恣意的な逮捕がおこなわれる場合があります。ドイツでは政治的表現を行う際に、「覆面をしてはならない」や「安全靴をはいてデモをしてはならない」など、信じがたい法的/警察的規制がまかりとおっているわけです。また、逮捕された方によると、逮捕時にはおそらくとりかこまれてリンチされ、「fucking jap」など罵声を浴びせられて、明らかに違法な取り調べを強制され、カメラなどの貴重品の多くが当局によって処分されたそうです。

 この逮捕事件が、今回の反G8運動に対する警察当局の異常な弾圧ぶりを象徴しています。2日の集会の実態は、集会への解散命令(解散命令それ自体が不当なものであり、日本のひどい規制と比較しても無茶苦茶ですが)を理由に、警察は何度も何度も会場の中に部隊での突撃を繰り返し、挑発と弾圧を繰り返しました。逮捕時の場面を何度か目撃しましたが、言い表ないような暴力行為がおこなわれていました。日本の報道では運動側が一方的に暴力と挑発をおこなったかのように報道しているようですが、2日のデモ/集会における数百人の逮捕者のなかに、今回の日本人の方のような事例が多く含まれているということを、広くお伝えください。
木下ちがや(PP研)、平沢剛(No!G8 Japan)



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