【緊急!論文掲載】「普天間問題」再説:政権交代が「維新」だったなら次は「条約改正」にすすむべし/武藤一羊
投稿日時 2010/4/30 9:11:10 | トピック: 論評
| 新規論文を掲載しました。 「普天間問題」について再度、武藤一羊が論じています ***
「普天間問題」再説: 政権交代が「維新」だったなら 次は「条約改正」にすすむべし
武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所) 2010年4月28日
4月25日、読谷村での反基地の大結集は、沖縄の米軍基地撤去の要求をはっきりと日本国家に突きつけた。その日、政権は「県外移設」のそぶりを棄てて、密かに「修正現行案」に傾いていると報じられていた。沖縄は県知事から県議会、自民党から共産党まで、一致して怒りをこめてこれを突き返した。冗談じゃない、沖縄をなめるな、と参加者は口々に語った。基地のない沖縄、やまとの都合に振り回されない沖縄を欲するだけだと。
こうして沖縄で拒否された日米安保問題は(正当にも)ヤマトに突き戻された。それをヤマト社会、ヤマト政治は受け止めることができるか。それともいまいちど、この鉄のボールを強権によって沖縄に投げ戻し、沖縄を国内植民地として扱い続けることを思い知らせるのか。問題は、すでに、基地をどこに「移設」するかをはるかに超え、「普天間問題」の範囲すら超え、私たちーあえて日本列島住民を私たちと呼ぶことにするーが、「日米同盟」なるものをどう処理していくかという不可避の課題を、私たちの眼前ににわかに押し上げたのである。
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