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日本と同様、戦後ドイツの大きな歴史的転回点は1960年代だった。1967年夏、イラン国王の西ドイツ訪問に反対する闘争に端を発した「新左翼」の登場は、中国の文化大革命から大きなインパクトを受けながら、フランスの「五月」や、東欧諸国の「春」とも共鳴しつつ、学園闘争や青年労働者たちの闘いとなって全国に燃え広がった。世界的規模では、それは共産党が変革の「前衛」であるという共通認識の一挙的な崩壊でもあった。「新左翼」の運動は、いわゆる「第三世界」の革命闘争とも連帯する人びとを生み、「赤軍派」(RAF)が結成された。彼らは、戦後初めて「テロリスト」という呼び名を与えられることになる。政財界や法曹界の「巨頭」の誘拐・殺害、航空機のハイジャックなどによって世界を震撼させた彼らの闘いは、なぜ決行され、どのような社会的反応を呼んだのか?――日本における並行的な出来事をも省みながら、再検証したい。
■日時:2017年1月20日(金)18時30分開場、19時?
■場所:ピープルズ・プラン研究所会議室