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第3回:1970年代 『生きる場の哲学』まで
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★講師:花崎皋平さん
★日時:2014年11月15日(土)18時?
*花崎さんのお話ののち、ゲストとの討論、さらにフロアを交えた討論と進めていきます。
★場所:ピープルズ・プラン研究所会議室 アクセスはコチラ→ http://p.tl/7RSJ
★参加費:1,000円(PP研会員:700円)
※事前申し込みがなくても参加できます♪
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連続講座「〈運動と思想〉花崎皋平が花崎皋平を語る」の第3回をご案内します。
第3回は、1970年代の時間、著作としては、おそらく花崎さんのものとしてはもっともポピュラーに読まれた『生きる場の哲学――共感からの出発』(1981年)までを話していただきます。
85年に刊行された『社会的左翼の可能性』の中で、花崎さんは、この時代をこのように回想しています。
1980年代になって、私は深刻な思想的転回を経験しました。そのひとつは、北海道という地域に根ざすことを真剣に考えるところからぶつかった問題です。北海道は、先住アイヌ民族の自由の土地であったこと、そこへ本州から渡来した和人(シャモとアイヌでは呼ばれています)が力づくで入り込み、全土を占拠し、アイヌ民族からその言語と文化をうばって同化を強制してきたことを、アイヌ自身からつきつけられ、どう考えるのかを問われたのです。私が日本国家への根底からの批判を志すもうひとつの、より強い動機はここにあります。日本人であることを批判的にとらえかえし、日本国家をその近代の成立までさかのぼって否定する思想的立場に立たずには、この地で、アイヌ民族と共に生きる希望を望み見ることはできない、と考えるからです。