森本敏防衛相殿

沖縄・普天間へのオスプレイ配備に対する抗議文


 米国でも安全性が疑問視されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが6月13日にフロリダで墜落しましたが、これほどまでにも立て続けに重大な事故を起こしているにもかかわらず、米国側からの明確な説明が果たされていないまま、沖縄・普天間基地への配備を進めるということは、いままで基地被害に苦しめられてきた沖縄の人々の声を無視した許しがたい行為であると思わざるを得ません。

 日本政府はオスプレイ配備に反対する住民の声よりも、米国の意向を優先しているように思えます。この欠陥機が配備される予定の普天間基地は、周りに住宅・病院・学校が隣接しており、今までも大変な騒音と度重なる事故に住民の方々は苦しめられてきました。

 先月6月26日には、沖縄県議会でオスプレイ配備計画の撤廃と普天間基地の早期閉鎖・返還を求める意見書と抗議決議両案が全会一致で可決されました。一時配備される山口県岩国市市長も受け入れに反対しています。

 このまま住民の不安と反対の声を無視して、配備を強行するというようなことは断じて許すことはできません。安全といわれ続けて起きた福島第一原発事故でも、推進してきた政府や東電は一切責任をとっていません。配備されたオスプレイが墜落したら、いったい誰が責任をとれるのでしょうか?30人以上もの死者を出している欠陥機を配備しておきながら米国政府も日本政府も「想定していなかった」というのでしょうか?事故が起こってからでは遅すぎます。

 私たちは要求します、オスプレイ配備の計画撤回、普天間基地の即時閉鎖、そして高江へのヘリパッドの建設中止、普天間基地の辺野古移設の撤回、を。沖縄に基地も、オスプレイもいりません。これ以上沖縄の声を無視しないでください。アメリカとの関係ではなく、住民の生活を守ってください。


ピープルズ・プラン研究所
星埜恵(ほしのめぐみ)