民主主義の現在を問う――暴走する権力に抵抗する?杉田敦さんを囲んで?

【9.29ラウンドテーブル】
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民主主義の現在を問う――暴走する権力に抵抗する
      ?杉田敦さんを囲んで?
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◆日時:2012年9月29日(土)午後1時半開場、2時開始?5時終了
◆会場:ピープルズ・プラン研究所
◆講師:杉田敦さん(法政大学教員、政治理論・政治思想)
著書に『政治への想像力』(岩波書店、2009年)、『境界線の政治学』(同、2005年)、『デモクラシーの論じ方』(ちくま新書、2001 年)、『権力の系譜学』(岩波書店、1998年)ほか。
◆参加費:会員800円、一般1000円
     (困窮者・学生の割引あり)

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いま、民主主義が重大な試練にさらされています。

日本では、野田政権が自民党・公明党と結託し、これまで歴代政権がやれなかった事柄を次々に強行しつつあります。大飯原発の再稼動、原子力基本 法への「安全保障に資する」の明記、消費増税だけを先行させる法案の成立、沖縄へのオスプレイ配備、「集団的自衛権」行使の解禁。民衆の多数の意 思に逆らい、正当性の論理を一かけらも持たない権力の暴走が始まっています。野田首相は、これを「決める政治」、「決断する政治」だと称していま す。独裁的手法を信条とする橋下大阪市長がこの点で野田首相を評価し直したのは、当然のことかもしれません。

「決める政治」は、日本だけの現象ではありません。危機に揺れるユーロ圏のギリシャ・イタリア・スペインで金融支援を受ける見返りとして、政権 が緊縮財政政策を人びとに押しつけるときに声高に叫ばれてきました。グローバル市場が求める「経済合理性」のある政策の実行にとって、デモ・ス ト・占拠による民衆の意思表示や議会での議論は邪魔ものだというわけです。民主主義を敵対視し、これを破壊することこそ「決める政治」の本質で す。

しかし、人びとは、けっして沈黙していません。日本でも、大飯原発の再稼動に抗議して官邸前を毎週埋め尽くす数万人のデモは、市民の新しい動き の始まりを告げています。オスプレイ配備を拒否する沖縄の人びとの行動も、そうです。人びとの手による民主主義の復権の胎動をしっかり聞き取り、 発展させることが問われています。

大きな曲がり角にある民主主義の現在を問い直し、市民の行動によって民主主義を力強く再生する道を探りましょう。今回は、デモクラシーについて 深い考察と鋭い問題提起を続けてこられた杉田 敦さんを講師にお招きして、ラウンドテーブルを開催します。熱い議論をじっくり展開したいと思いま すので、ぜひ、ご参加ください。

<主催・お問い合わせ>
ピープルズプラン研究所
 〒112-0014 東京都文京区関口1-44-3信生堂ビル2F
 電話: 03-6424-5748 FAX: 03-6424-5749
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