【ピープルズ・プラン研究所 ラウンドテーブル(RT)】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013.11.16(土) 「オリンピック異論――原発・改憲・バブル」 ゲスト:谷口源太郎さん ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
なぜオリンピックを開くのか。2008年のことだが、当時東京都知事だった石原慎 太郎は、「理念な んかどうにでもつくれる」と言い放った。では2020年東京五 輪が決まった現在ではどうなのか。たとえば招致委のいう「今、ニッポンにはこ の 夢の力が必要だ」は、なるほど一見理念らし く感じる。
だが、そもそもその「ニッポン」人の半数近くが、「この夢の力」のせいで「復 興が後回しにされる」と感じているし、その8割近くが福島原発の 「状況はコン トロールされている」とは思ってない。では、この「理念」はいったい誰のため のものなのか。結局、2008年に石原が夢見た「大 規模な再開発」こそ、ホンネ であり、そのためにつくられただけじゃないのか。めざすは「湾岸バブル」、も うかるのはゼネコンと広告代理店。そ のうしろでは政治家がエサを待つ。
そうして再開発が進められるなかで、やはり「復興」は後回しにされ、社会福祉 費も削られ、野宿者などへの締め付けは厳しくなり、都市景観は無 思慮なまで に破壊されていく。そして「状況コントロール」発言の背後で、福島原発の「本 当の」状況と、現にその被害のもとにある人びとの分断 状況は、隠ぺいされて いく。その水面下では安倍首相の念願である「改憲」が虎視眈々と進められてい く――。
今回は、長年にわたってオリンピック招致反対の論陣をはってきたスポーツ ジャーナリスト・谷口源太郎さんをお招きして、オリンピックのもたら す問題 について討論したいと思う。
古い迷夢よ、さらばである!
* * * * * *
■講師:谷口源太郎さん(スポーツジャーナリスト)
【*著者プロフィール】 スポーツ評論家。早稲田大学中退後、講談社、文藝春 秋の雑誌記者を経て、現在はフ リーとして活動する。スポーツを社会的な視点 から捉えた切れ味のいい文章には定評がある。中でも、98年の長野冬季オリン ピックの招致問 題では、コース 開発による自然破壊とJOC会長堤義明氏が経営 するスキー場との関わりで大論陣をはり、堤義明JOC会長辞任劇の真相を暴いた ことで知られる。著書に「ス ポーツを殺すもの」(花伝社)「日の丸とオリン ピック」(文藝春秋)「冠スポーツの内幕 スポーツイベントを狙え」(Nikkei Neo Books)などがある。
■日時:2013年11月16日(土) 17時半開場、18時開始(21時終了予定) *フロアとの討論時間をたっぷりとります(終了後、講師を囲んで懇親会予定)
■参加費:会員500円/非会員800円/生活困窮者・学生など500円
■場所:ピープルズ・プラン研究所会議室(東京メトロ有楽町線江戸川橋1-b出口 より徒歩5 分、東西線早稲田駅・神楽坂駅よりそれぞれ徒歩15分) http://www.peoples-plan.org/jp/modules/tinyd1/index.php?id=5
■主催:ピープルズ・プラン研究所 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F TEL: 03-6424-5748 FAX: 03-6424-5749 E-mail: ppsg@jca.apc.org http://www.peoples-plan.org/jp
|