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対象モジュール | 論説 |
件名 | アラブ世界の民衆蜂起――チュニジアからエジプトへ/福田邦夫 |
要旨 |
- Re: アラブ世界の民衆蜂起――チュニジアからエジプトへ/福田邦夫
- 投稿者: Noguchi 投稿日時: 2011/2/27 13:07
- 今般のアラブ各国でおこっている政変を報道するメディアの論調は「何十年も続いてきた独裁政権が、ネットの力と民衆の呼びかけにより打倒された」というものです。この記事で指摘される、その「裏」で生起している事は一切報じられません。
私はこの一連の動きの底流にはアメリカの覇権の終焉が近付いているという予感があります。今まで日本は盲目的にアメリカに追従し、こういった独裁政権を支援してきたわけです。独裁政権にはほぼ例外なく情報統制がなされ、それに反発する者に対する人権弾圧があるのも知っていながら、私たち西側諸国はチュニジア・エジプトという国が比較的安定していて、いわば扱いやすいが為にこういった国々を支持してきたわけです。
日本の立場としても、その姿勢が正しかったのかどうか、検証する必要があると感じています。今まで対米追従でやってきた日本の外交政策が、アメリカの覇権が崩れた後、どう舵取りをするのかとても不安になります。だからこそ、今までの対米追従がよかったのか、間違っていたのか、再度検証する必要が今こそあるのではないか、そのように感じています。