みなさま
〈「平成」代替りの政治を問う〉連続講座の第4回を以下の要領で実施します。
奮ってご参加ください。
〈「平成」代替りの政治を問う〉連続講座 第4回
明治150年式典・キャンペーンと「生前退位」——近代天皇制国家を問う
■問題提起 : 太田昌国さん(民族問題研究)
伊藤晃さん(近代史研究)
天野恵一さん(反天皇制運動連絡会)
(司会)松井隆志(PP研編集委員)
■日時:2018年3月25日(日) 14時?(13時30分開場)
■場所:ピープルズ・プラン研究所会議室
■参加費:800円
■主催・連絡先:ピープルズ・プラン研究所
2019年4月30日に天皇「生前退位」、5月1日に新天皇「即位」(新元号スタート)という政治スケジュールを確定した安倍晋三政権、彼らが決定的に静かな環境で実現しなければならないこの期間が始まる前に、平和憲法「改正」の国民投票に持ちこむ。こうした意欲をこの政権は示している。そして、2020年は「日の丸・君が代」・「ガンバレ日本!」の東京オリンピックが準備されている。この流れの中で、今年(2018年)は、「明治150年」キャンペーン・式典(全国各地の関連施策)が大々的(全国的)に準備されだしている。
アジアのトップで「近代化」(国づくり)に成功した日本のまるごと賛美、「強い日本」の〈自己陶〉史観をベースにしたイベントである。この、安倍政権の一連のナショナリズム漬け政策全体を視野に入れながら、今回は、「明治150年」イベントの政治を正面から批判的に問いなおしたい。
半世紀前の〈1968年〉に、自民党政権(首相は佐藤栄作)は大がかりな「明治100年記念式典(及び各地での関連施策)を実行した。1966年の「建国記念日」の名の「紀元節」の復活をステップとし、1970年日米安保条約の政治焦点化という伏線をにらんでの「明治百年」式典には、先行的に政府に批判的な民間の知識人がグループによる別の視覚からの「明治百年」の再検討の作業や、主にマルクス主義史学による、戦後民主主義の固有の意味(植民地支配と侵略戦争への反省)を対置する「皇国史観」と「近代化」論(アメリカ産のロストウ(帝国主義)史観)がないまぜになった政府やその御用知識人らへのイデオロギーへの、ストレートな批判の声が大きく組織された。それは1940年の天皇制ファシズム体制下の、東京オリンピックの返上と国をあげての「皇紀2600年」大イベントによる戦争翼賛(総動員)体制づくりの歴史的記憶を想起させるものであったのだから、あたりまえである。
そう考えてみれば、今この「平成代替わり」政治の渦中での「『明治150年』イベントの批判の声はあまりにも小さすぎないか?
「明治百年」イベントの時代に何があったのかの具体的再検討の作業をも含め、「明治150年」イベントを私たちは、どう迎え撃つのかを討論したい。私たちは「近代天皇制国家」150年とどう向き合うのか。
2018/2/16 21:37:34
投稿者:事務局
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