〈「平成」代替りの政治を問う〉連続講座第6回 (2018年7月29日15 時〜)
反「昭和」Xデー闘争の〈経験〉を通して、「平成」の代替わりを考える―Part 2
【問題提起】
加藤克子さん(立川自衛隊監視テント村)
高橋寿臣さん(反天皇制運動連絡会OB)
中川信明さん(靖国・天皇制問題情報センター)
天野恵一(PP研・司会)
◼︎日時:2018年7月29日(日)15 時〜(開場:14時半)
◼場所::PP研究会議室
◼︎参加費:800円
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5月18日の読売新聞一面トップの見出しは「新元号公表改元が目前 4月1日頃想定システム改修対応」である。それは17日「関係省庁連絡会議」の初会合で決まった方針とのこと。そこには退位と即位のスケジュール表が示されている。2018年夏「事務レベルの準備組織を設置」。2018年秋「退位と即位に従う政府の『式典委員会(仮称)』(委員長・首相を設置・2019年1月7日「天皇陛下の御即位30周年記念式典」。2月下旬〜4月1日頃、新元号の公表・4月30日「陛下が退位。退位礼正殿の儀」。5月1日「皇太子さま即位・改元」。『剣璽等承継の儀(ケンジトウケイショウノギ)』と『即位後朝見の儀』。10月22日「新天皇が即位」と公に宣言する。『即位礼正殿の儀』など」23日「首相夫妻主催の晩さん会」。11月14日〜15日「大嘗祭」
平成の代替わりの政治スケジュールであり、このプロセスにとってすでに始まっているマスコミの象徴天皇(制)賛美の大合唱が、さらに大きくくりひろげられていくことになるだろう。
安倍政権が準備しているこうした天皇代替りの政治に、どのように抗する大衆的な反撃を作り出していくのか。天皇自身の「生前退位」希望という、私たちの想定外で始まっている、この政治プロセスは、「昭和Xデー」の時と大きく違った状況をもつくりだしている。この差異をふまえつつかつての「昭和Xデー」闘争の運動体験が、今度のプロセスで、どのように生かせるのか、私たちは、すでに、このモチーフで、かつて東京の「天皇制賛美はゴメンだ!『即位の礼・大嘗祭』に反対する共同行動」を担った4人のメンバーによる討論・総括の集まりを持った(講座第3回)。
この作業を踏まえて、三多摩地区で独自の戦いをもつみあげた立川自衛隊監視テント村の加藤克子さん、キリスト者のグループ闘いの中心であった「靖国・天皇問題情報センター」の中川信明さん、そして反天皇制運動連絡会の高橋寿臣さん(それに天野恵一をプラスして)総括・討論会の「PART2」を持つ。
実は「新元号公表改元1ヶ月前」の『読賣』の記事は、「改元直後は行政機関が発行する証明書に『平成』が残ることも想定されるため、国民生活に支障が生じないようにする。訂正印による元号の修正や、希望者には新元号表記による証明書への交換などを認める方針だ」と結ばれている。
元号(天皇の時間)の強制は生活に混乱(支障)をもたらすことは、まちがいない。カレンダー業界倒産のうわさはすでに流れ出しているのだ。
「昭和」の時も「反元号運動はつくられ持続した。しかし、「元号」になれている多くの人々の声の前に、広がりはとざされた。しかし、いろいろなレベルで「国際化」が進んだ今、わざわざ、「君主」(王)の存在にあわせて暦を法律で変えるという、世界で唯一の国ニッポンのグロテスクさ、不便さは突出している。そして人々はこのことに気づき出しているのだ。
「昭和」の時より「平成」の方が、元号をめぐっての闘いは条件がいい。開始されている「新元号」に反対する署名運動」も、思ったより集まりがよいのだ。
こういった具体的な闘いの〈切り口〉を探す作業。かつて(「昭和」)の体験をふまえ、それを超えていく可能性へ向けて、積極的に討論していきたい。
2018/6/29 17:32:50
投稿者:事務局
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