ピープルズ・プラン研究所
「私」と戦後日本の社会運動?第I章?
戦後60年以上を経た今日の日本で起こされているさまざまな社会運動。そのなかでは、新しい世代の息吹も感じることができます。ピープルズ・プラン研究所では、そうした若い世代の活動家や、日本の戦後社会運動をもっと知りたいという人たちにとって、今日の運動にもつながっている戦後社会運動に対する理解を深め、自分たちの運動のつくりかたを考えていく機会になればと考え、この連続講座を開くことにしました。若い世代が、大半をマスメディアの報道や書物でしか触れてこなかった、また、多くの場合に「?運動」「?闘争」という「塊」として話されてきた戦後社会運動のなかにあった「個人」に光を当てることを焦点に置き、お話しをしてくださる方ご自身の人生や生き方の哲学に照らしながら、運動に関わるようになったきっかけや、運動の中で何を感じていたのか、などを話していただきます。さらに、その経験を踏まえて、当時とは時代や社会・運動状況が違う昨今の日本において起こされている社会運動をどう見ているか、どういった社会運動を展開する必要があるか、など、若い世代への提言もしていただきます。どうぞご参加ください。
第1回 日本が揺れた――砂川闘争から60年日米安全保障条約反対闘争へ(はじめに映像上映を予定)
日時 :2007年10月6日(土) 17:30?21:00
お話 :塩川 喜信さん、コメンテーター:島田 清作さん
場所:文京区民センター3B
第2回 一人からでも反戦活動――ベトナムに平和を!市民連合(はじめに映像上映を予定)
日時:2007年11月10日(土) 16:00?20:00
お話:吉川 勇一さん、コメンテーター:東 一邦さん
場所:ピープルズ・プラン研究所事務所
第3回 戦後最大の学生運動――全学共闘運動
日時:2007年12月8日(土) 17:00?20:00
お話:天野 恵一さん コメンテーター:国富 建治さん
場所:ピープルズ・プラン研究所事務所
第4回 なぜ男ばかり?――ウーマンリブ
日時:2008年1月12日(土) 17:00?20:00
お話:米津 知子さん コメンテーター:秋山 洋子さん、千田 有紀さん
場所:ピープルズ・プラン研究所事務所
第5回 命の土地を守れ!――三里塚闘争(はじめに映像上映を予定)
日時 :2008年2月9日(土) 16:00?20:00
お話 :石井 紀子さん コメンテーター:白川 真澄さん
場所:ピープルズ・プラン研究所事務所
参加費
ピープルズ・プラン研究所会員 800円
非会員 1,000円
「私」のプロフィール
<第1回>
塩川 喜信(しおかわ よしのぶ):1935年生まれ。東京大学大学院農学研究科博士課程修了。東大助手、神奈川大学講師。東大教養学部自治会執行委員、文学部学友会委員、都学連委員長、全学連委員長として50年代後半の学生運動に従事。 東大闘争に助手共闘の一員として参加、地震研・応微研・農学部などの臨職闘争に参加。90年トロツキー没後50周年の国際シンポ事務局長、フォーラム90s事務局長、92年よりトロツキー研究所所長。 2002?06年社会理論学会会長、06年よりウエブサイト「ちきゅう座」編集長。60年安保世代を中心とする「9条改憲阻止の会」実行委員。
島田 清作(しまだ せいさく):1957年、東京学芸大学入学。砂川闘争、勤評闘争、安保闘争などに参加。60年7月より新島ミサイル基地反対闘争の現地オルグ。61年秋より三多摩地区労働組合の活動のなかで66年から98年まで立川市議会議員をつとめる。現在は、反戦・反基地・憲法などの住民運動を続けている。
<第2回>
吉川 勇一(よしかわ ゆういち):1931年生まれ。1949年に東京大学入学。朝鮮戦争とレッドパージの時代を学生として過ごし、戦争と民主主義に強い危機感を抱くようになる。学生時代に日米安保反対運動などさまざまな活動に参加。1965年から始まったベトナムに反対してつくられた「ベトナムに平和を!市民連合」の事務局長を務める。ベ平連は、それまでの政党や労働組合を基盤にした運動とは一線を画し多くの市民の関心をひきつけた。その後は予備校講師、翻訳などを行いながら、積極的に反戦・平和・反派兵運動を続けている。
東 一邦(ひがし かずくに):1949年生まれ。大学生だった60年代末から埼玉ベ平連(ベトナムの平和を!埼玉市民連合)参加。代表だった小澤遼子さんを71年に浦和市議会議員にトップ当選させたときの主要メンバー。73年から95年まで23年間続けた朝霞自衛隊観閲式反対デモ、埼玉土曜会談合損害賠償裁判原告団事務局、ドイツの反戦市民団体との交流運動「日独平和フォーラム」など、さまざまな市民運動に関わり、1997年「さいたまNPO連絡会」の結成をきっかけにNPOの活動に参加。99年の「さいたまNPOセンター」設立に参加し、理事。現在、特定非営利活動法人・さいたまNPOセンター理事、副代表。07年秋にさいたま市がオープンする「市民活動サポートセンター」の指定管理者として担当責任者に。
<第3回>
天野 恵一(あまの やすかず):1948年生まれ。大学入学は1966年。東京のマンモス私大で、学園闘争。70年代には、「爆弾(フレームアップ)事件」などの救援活動を、全共闘運動の後始末という気分で担う。80年代に、そこの活動をステップに、反天皇制運動連絡会を結成。今日まで反天皇制運動で全国を動きまわり続けている。また、90年代には、派兵チェック編集委員会などの活動をテコに、反戦・反派兵・反安保・沖縄連帯活動も日常的に担い出す。著書に『全共闘経験の現在』(1989年)、『無党派という党派性』(1994年)、『無党派運動の思想』(1999年)[すべてインパクト出版]。
国富 建治(くにとみ けんじ):1948年7月生まれ。59歳。1968年に一橋大学社会学部入学。おりからの全国的な学生運動の発展の中で、新左翼運動に参加し、現在にいたる。現在は、新時代社・週刊「かけはし」編 集部、新しい反安保行動をつくる実行委員会、WORLD PEACE NOW実行委員会、反改憲運動通信などで活動。
<第4回>
米津 知子(よねず ともこ):1948年生れ。会社員。2歳8ヶ月でポリオに罹り右足に障害をもったことから、“女として欠けた自分は男から選ばれない”と思い込む。一人で生きるために職業を持とうと入った美大でバリケード闘争に飛び込むが、男子学生との違和感から女のグループ「思想集団エス・イー・エックス」結成に参加。他の女のグループと出逢って、72?77年をリブ新宿センターで過ごす。82年から「SOSHIREN女のからだから」で活動。
秋山 洋子(あきやま ようこ):1942年生まれ。70年代「ウルフの会」のメンバーとしてリブにかかわり、『女から女たちへ――アメリカ女性解放運動レポート』、『女のからだ』などを共訳。現在は中国の文学・女性学を研究するとともに、留学生に日本語を教えている。著書に『女たちのモスクワ』、『リブ私史ノート』、『私と中国とフェミニズム』など。
千田 有紀(せんだ ゆき):1968年生まれ。大学教員。専門は、社会学、家族論、フェミニズムなど。大学に入学後に、リブ関連の本を読んでショックを受け、大学院進学を志す。共著に、『リブという“革命”』、『脱アイデンティティ』、『構築主義とは何か』、『家族史の方法』ほか。
<第5回>
石井 紀子(いしい のりこ):1952年生まれ。1971年に三里塚の第一次強制代執行阻止闘争に「支援」として参加。1975年に反対同盟青年行動隊の石井恒次と結婚、3人の子どもを育てながら東峰部落で農業と空港反対運動を続けてきた。有機農法で野菜を栽培し消費者に届けるワンパックの運動を担っている。
白川 真澄(しらかわ ますみ):1942年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。60年安保闘争、ベトナム反戦闘争、三里塚闘争などの社会運動に参加し、90年代からは地方自治体の選挙にも関わる。1970年代の三里塚闘争には、新左翼の支援党派の一つである共産主義労働者党の責任者として関わり、また「三里塚廃港要求宣言の会」で活動。現在、『季刊ピープルズ・プラン』編集長。著書に『もうひとつの革命』、『脱国家の政治学』、『格差社会から公正と連帯へ』ほか。
2007/9/12 12:42:02
投稿者:事務局
投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
活動に参加しませんか
カテゴリー検索
新着ニュース
- サーバーメンテナンスのお知らせ
2022-9-21New!
- 第11回経済・財政・金融を読む会報告
2022-9-18New
- ■次回戦後研の案内
2022-9-16New
- 安倍元首相の「国葬」中止を求める署名
2022-8-24
- ■次回戦後研の案内
2022-8-20
- グローバル大学 第9回「南南フォーラム」報告
2022-8-18
- ■次回戦後研の案内
2022-7-19
- 次回PM研のお知らせ
2022-6-9
- 第11回経済・財政・金融を読む会
2022-6-9
- ■次回戦後研の案内
2022-5-29
- ■次回戦後研の案内
2022-5-4
- PARC自由学校2022 問い続ける者たち―アジアと日本の歴史から描く未来
2022-4-7
- ■次回戦後研の案内
2022-3-26
- 脱成長ミーティング
2022-3-19
- 次回戦後研のご案内
2022-3-16
- 第5回 ピープルズ・ムーブメント研究会(4月18日(月)19:00〜21:00)
2022-3-16
- 第10回経済・財政・金融を読む会
2022-3-10
- 事務所移転のお知らせ
2022-1-17
- 第9回経済・財政・金融を読む会
2022-1-10
- お詫びと訂正
2021-12-23