第4回の経済・財政・金融を読む会を10月11日(日)の午後(13:30?17:00)に開催します。
今回は、斎藤幸平編『未来への大分岐』のなかのマイケル・ハートおよびポール・メイソンの議論を取り上げ、ポスト資本主義をめぐる課題について討論します。
編者の斎藤幸平との対談という形式をとっていますが、ハートは〈コモン〉という概念を手掛かりにして、〈コモン〉の民主的管理、ベーシック・インカム、〈コモン〉としての貨幣といったことにポスト資本主義への移行の可能性を見出そうとしています。また、メイソンは、情報技術(IT)の高度な発展が限界費用ゼロの社会や私的所有否定のネットワーク効果をもたらし、資本主義を否定していく可能性を生むと提起しています。同時に、両人ともGAFAによる情報独占とどのようにたたかっていくのかという難問に直面していますし、ポスト資本主義への移行の主体をどう考えるかについて暗中模索しているようです(「マルチチュード」や「人間の主体性」)。いずれにしても、粗削りながらポスト資本主義をめぐる興味深い論�点が提示されています。
こうした論点について、自由闊達に討論したいと思います。
【第4回経済・財政・金融を読む会】
◆日時:10月11日(日) 13:30?17:00
◆会場:ピープルズ・プラン研究所
◆会場への参加(10人まで)とオンラインでの参加と併用します。
◆テキスト:斎藤幸平編『未来への大分岐』(2019年、集英社新書)の第一部、第三部
◆報告:砂押克至さん(第一部)、長澤淑夫さん(第三部)
※参加を希望の方は、会場参加かオンライン参加かを明記のうえ、10月3日までに申し込んでください。
ppsg@jca.apc.org(PP研)
jzi03162@nifty.ne.jp(白川)
2020/9/20 19:39:44
投稿者:事務局
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