〈「平成」代替りを問う〉連続講座 第2期 第2回
〈言論の自由〉とは何か? ― 天皇制賛美と天皇(制)タブー
《反昭和X デー闘争の〈経験〉を通して「平成」代替りを考える Part3》
■問題提起 森 正孝(映画「侵略」上映委・「静岡天皇制集会訴訟」体験者)
中川信明(アキヒト退位・ナルヒト即位問題を考える練馬の会・
日本基督教団 天皇代替りに関する情報センターで活動)
天野恵一(反天皇制運動連絡会)
(司会)松井隆志(PP 研編集委員)
■場所 :ピープルズ・プラン研究所会議室(裏面参照)
■2019 年6 月1 日(土)17時?(開場16 時30 分)
■参加費:800 円
■主催・連絡先:ピープルズ・プラン研究所(連絡先は裏面参照)
「昭和代替り」状況の1988年九月に静岡県在住の人たちの天皇制批判の集会が、会館側の右翼の脅迫におびえた対応で貸与拒否。これに関して長い裁判闘争が、全国的な支援と呼びかけて持続され、ついに公の施設が「正統な理由なく利用を拒んだのは違法」「集会の目的、内容などによって使用を許すかどうかを政策的に判断することは許されない」という憲法の「思想・表現の自由」の原則を踏まえた、画期的な判決が出された。
これは画一的天皇賛美(「聖断で終戦」=「平和をもたらした国民の恩人ヒロヒト」というデマゴギッシュな政治神話中心に置かれた)それ一色のマスコミがつくりだす、天皇制の戦争責任を正面から批判することもタブーとした状況に、下から運動的に風穴をあける闘いとその成果であった。下からの闘いといえば、「天皇に戦争責任はあると思う」という長崎本島市長のごくあたりまえの議会発言に、右翼に狙撃され重傷というショッキングな事態(1990年1月8日)が起こる。追悼と賛美の画一的強制にウンザリし、抵抗を開始していた、全国の反天皇制運動グループが、自然発生的に、各地から反撃行動を、天皇制の侵略戦争責任を問いつつ、開始。その運動のうねりは、長崎を軸に全国的に連絡しあうかたちで広がっていった。それは戦後、はじめて民衆自身が下から天皇制の侵略戦争責任を鋭く問い続けるという、貴重な歴史的体験の時でもあった。
今回は《反昭和X デー闘争の〈経験〉を通して、「平成」代替りを考える――Part 3》として、この静岡の裁判と長崎市長狙撃への反撃という二つの闘いの〈経験〉を軸に「昭和X デー闘争経験」をふりかえり、今のアキヒト・平和(護憲)天皇賛美、それとセットのタブーの状況下の運動について討論していきたい。
政治ショーと化した「天皇元号」フィーバーの現状にウンザリし、不安と怒りを感ずる人々の積極的参加を。
2019/5/12 17:11:27
投稿者:事務局
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