第16回脱成長ミーティングのご案内
日本をはじめ先進国の社会では右肩上がりの経済成長の時代が終わったことを、多くの人びとが実感するようになっています。ある世論調査でも、「日本の経済がこれから成長することを期待できますか、期待できませんか」という問いに「期待できる」と答えた人が25%であったのに対して、「期待できない」と答えた人が68%と大きく上回りました(朝日新聞5月2日)。成長・拡大を前提にしない暮らし方や働き方が、食やエネルギーの地域自給、半農半�、都会での空き家・空き室の活用、シェアリングや中古品交換など多様な形で確実に広がってきています。
しかし、「先進国では脱成長に向かうことが避けられないとしても、発展途上国の人びとに成長を止めよ、便利さや豊かさを放棄せよとは言えない」という意見をよく耳にします。たしかに中国やインドに見られるように新興国や発展途上国が経済成長と開発を続けているのは事実です。では、途上国では成長と開発をひたすら追求する以外に人びとが真の豊かさを手に入れる道がないのでしょうか。途上国でも国家や巨大企業が主導する成長・開発ではなく、住民自身が主体となるオルタナティブな経済や暮らし方が試みられているとも言われています。
今回は、新興国や発展途上国の現場で住民と一緒に汗を流されてきた谷山博史さん(JVC、日本国際ボランティアセンター)をお招きして、「先進国は脱成長に向かっても、途上国には脱成長を求めることはできないか——途上国での成長・開発に代わるもうひとつの道」について話していただくことにします。脱成長ミーティングでは、海外、とくに発展途上国の現状や住民の活動について知る機会がなかったので、視野を世界に広げた今回のミーティングは貴重な機会になると思います。
日時:7月28日(土)18時〜21時
場所:ピープルズ・プラン研究所
テーマ:先進国は脱成長に向かっても、途上国に脱成長・脱開発を求めることはできないか
——途上国における成長・開発に代わるもうひとつの道
発題:谷山博史さん(JVC代表理事)
参加費:500円
2018/7/8 21:00:15
投稿者:事務局
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