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【連続講座】★再検証★―敗戦70年/原発震災から4年
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第6回:戦後民主主義から新たなファシズムへ


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 池田浩士は『虚構のナチズム』(人文書院・2004年)で、ホロコーストに象徴されるナチズムの暴虐は大多数のドイツ国民の合意、協力、積極的参加を伴ったという事実にふれ、こう主張している。

 この事実こそ、ナチズムというテーマを依然として現実的(アクチュアル)でありつづけさせている根拠のひとつ、おそらく最大のひとつにほかならない。この事実は、いったい何故に「国民」たちはそのような罪悪に加担したのか?――という重い問いを触発せざるをえないからだ。その問いはナチズム体制が敗戦によって崩壊するまでの過去の一時代における加担に対して向けられるばかりではない。問いはナチズムの崩壊の時点を超えて、戦後にまで及ばずにはいない。――ナチス・ドイツが第二次世界大戦に敗北した1945年5月ののちも、それどころかナチズムの支配下における残虐行為の実情が明らかになった後にさえ、少なからぬドイツ人が「あの時代は良かった」という実感をいだきつづけたからである。

 戦後民主主義レジームからの脱却を叫び続けた、天皇主義右翼(あの時代はよかった人間)である安倍晋三政権は、いま、沖縄辺野古新米軍基地づくり、原発再稼働政策、さらなる「戦争法」づくりに向けて、手続き(法律)もメチャメチャで、多数の反対意見をまるで無視する暴走を加速している。
 そうであるにもかかわらず、今、この政権はそれなりの大衆的支持を集め続けているのだ。この状況のなかで、どのような抵抗が有力で、可能なのか。歴史的体験をふまえて、ともに考えたい。


■問題提起:池田浩士さん(ドイツ文学研究)
■司会:天野恵一さん
■日時:2015年12月18日(金)18時開場、18時半?21時
■場所:ピープルズ・プラン研究所会議室
■参加費:1,000円(PP研会員:700円)
■主催:ピープルズ・プラン研究所

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