小倉です。重複投稿お許しください。チュニジアでは深刻なテロが首都で起きましたが、世界社会フォーラムは予定通り実施されます。数万人があつまる反グローバル化運動の重要なアクションです。日本からも予定通り参加します。福島からも原発問題で参加されます。また、初日の恒例のデモはデモコースを変更して、テロ事件があったブラドー博物館までの行進ということになり、主催者はここ数日、これまで以上に多くの参加を呼び掛けています。
オバマや安倍あるいは欧米各国の指導者たちは、このテロ事件を口実に「テロとの戦争」を正当化しようとしています。こうした有志連合国家の発言は逆に、私たちのような世俗的な変革を求め、覇権国家やその戦争にも、あらゆる排外主義や「原理主義」(イスラムだけでなくキリスト教原理主義やヒンズー原理主義、そしてこの国の天皇主義)による排外主義にも反対する運動を暴力のリスクに晒すものだと思います。こうした国家の思惑から自立した運動として、世界社会フォーラムが今回のチュニジアでどのような運動や議論を展開するのか是非注目してください。
先に既に送りましたが、以下、派遣カンパのお願いを再度掲載します。すでに多くのカンパをいただき感謝していますが、今一度、カンパについてもよろしくお願いします。小倉利丸
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福島から世界社会フォーラムへ(派遣カンパのお願い)
新自由主義グーバリゼーションに対抗して、2年ごとに世界社会フォーラム(WSF)が「南」の国で開催されています。2001年にブラジルで始まったこのフォーラムは、今年3月にチュニジアで開催されます。毎回数万人が集まり、数百に及ぶ会議やアクションが開催され、これまで連携のなかった団体や個人が、国境を越えて相互に新しいつながりを作る重要な場となってきました。
今回のチュニジアでの世界社会フォーラムでは、ブラジルの「原発のないブラジル連合」からの提案で、核エネルギー問題のワークショップが企画されています。ブラジルでは現在2基の原子炉が稼働しており、3基目が建設中であり、さらに4基の建設が予定されています。そして、安倍政権はブラジルとの原子力協定を結び、ブラジルへ原発を輸出しようとするなど、ブラジルの運動は日本政府と産業界の動きに危機感を強めています。更に日本は、ブラジルの他にトルコ、アラブ首長国連邦、ベトナムなどへの原発輸出を計画しており、日本を含む欧米の原子力産業が「南」の国々への原発輸出を加速化させている状況があります。
他方で、福島で明らかになったように、過酷事故が起これば近隣住民は全てが奪われ棄民化されることや、原発や核施設での被ばく労働の現状など、原発が社会的格差を背景とした差別・収奪と不可分である現実については、とりわけ「南」の諸国では十分には知られていません。世界社会フォーラムは、資本主義や新自由主義の暴力・格差を問題とし、広範な民衆の討論の機会を作り出してきました。私たちは、ブラジルからの呼びかけに応える意味においても、特に「南」の国々から多くの活動家たちが参加するこのフォーラムにおいて、単にエネルギー問題ではない原発の持つ差別・格差の問題を訴える必要性からも、福島からの声を直接届けることは重要な意義があると考えています。そのために是非、福島で活動している方の派遣を実現したいと考えています。
つきましては、派遣に必要となる渡航費と滞在費について是非とも皆様のカンパをお願いする次第です。
カンパは、通信欄に「WSFカンパ」とお書きの上、下記へお振り込みください。
●WSF2015派遣基金
郵便振替口座 00110-5-634328
金融機関からの振込口座
店名(店番)〇一九(ゼロイチキュウ)店(019) 当座預金 0634328
カンパの締切 4月30日
カンパ呼びかけ
世界社会フォーラム2015参加者一同
カンパ呼びかけの責任者
小倉利丸
付記
世界社会フォーラムについては、2013年に開催された際に日本からの参加者によって
作成されたブログがあります。
http://blog.socialforum.jp/
2015/3/22 1:08:58
投稿者:事務局
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