2021/5/22 12:00:30
PP研からのお知らせ : 私たちは今どこにいるのか?どのような未来を描くのか?

――PP21プロセスで生まれた3つの宣言(1989水俣宣言・1992年ラチャダムノンの誓い・1996サガルマタ宣言)を検証し、ポストコロナ社会のオルタナティブを考える――
この呼びかけにご賛同・参加をお願いいたします。

2021年5月
ピープルズ・プラン研究所


今から32年前。1989年、ピープルズ・プラン21世紀(PP21)国際行事が日本で開催され、総勢350名の海外参加者と共に全国各地で、先住民族、農民、労働者、消費者、女性、研究者、アーティストたちがそれぞれの課題を議論し、オルタナティブな社会を構想するため、最後に水俣の地に集まり、「希望の連合」と題する宣言を出しました。
その後、92年にタイ、96年はスリランカで国際民衆会議が開催され、ラチャダムノンの誓い、サガルマタ宣言が採択され、越境する参加民主主義を通じて民衆の連合を形成するというPP21の精神は引き継がれていきました。
それから30年。現在の世界は、これまでにない巨大な格差、気候危機、対テロ戦争、人種差別、民主主義を求める民衆への虐殺・・と列挙できないほどの問題を抱え、さらに新型コロナウィルスのパンデミックの渦中にあります。

こうした状況のなかで、今、あらためてPP21がめざした3つの宣言を読み返し、30年間の民衆運動の実践や経験に照らし合わせて検証し、その作業を通して、ポストコロナの世界と社会に問われる多くの課題に立ち向かう手がかりを引き出していこう、という呼びかけが、日本・タイ・香港の友人たちから出されました。
ピープルズ・プラン研究所では、この呼びかけを受け止め、日本国内の友人たちへ媒介する役割を担うことになりました。
(別紙の呼びかけ文「私たちは持続可能な新生文明をつくる途上でどこにいるのか」
をぜひお読み下さい)

「呼びかけ文」の具体的な提案は;
?  PP21に関わった人、直接関わらなかった人を含め、3つの宣言を今一度深く読み直し、それぞれの宣言(または全体として)が、現在の新しい人類社会の必要に応えるものかどうか、またどの程度応えているのか、を検証し、過去をふまえて、現在必要とされるオルタナティブをどのように展開できるか、議論・検討をする場を作ってきたい。

? そのためにまず、呼びかけ人を中心に第一回目の国際的な議論の場を、6月26日(土)日本時間19時からオンラインで開催します。この場にむけて、PP21プロセスを担った友人たちから3つの宣言の検証、及び今後にむけた提言を事前にペーパーで提出してもらい、それをもとになるべく多くの人が発言できる討論会にしたい。
(この国際討論は6月以降も継続する予定で、香港のラオ・キンチがオンライン会議のホストを担当。)

そこで、この国際討論会に関心のある方はぜひ、seiko.ohashi.1113@gmail.comまで、ご連絡下さり、メールアドレスを登録して下さるようお願いいたします。但し今回は、準備の問題もあり、英語のみとなることをご了承ください。
 
また、水俣宣言(1989年)、ラチャダムノン宣言(1992年)、サガルマタ宣言(1996年)はピープルズ・プラン研究所のウェブサイトに掲載されています。

なお、この6月26日の国際討論の内容は、日本国内の運動で直面している課題からPP21宣言を読む、というテーマの論文と合わせて、ピープルズ・プラン研究所発行の季刊誌93号(2021年夏号)で特集を組む予定です。

以上、PP21の宣言を検証し、私たちの立ち位置を確認し、これからに向けた議論の場を一緒に創っていくために、皆さまのご意見、ご参加をよろしくお願いいたします。

ピープルズ・プラン研究所







>水俣宣言ーー希望の連合(1989年)
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/statement/index.php?content_id=51

>ラチャダムヌンの誓い(1992年)
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/statement/index.php?content_id=52

>サガルマタ宣言 アジア太平洋の民衆の合流:私たちの未来を形づくる
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/statement/index.php?content_id=53

投稿者:事務局
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