海南島は1939年2月に日本軍の奇襲攻撃をうけ、以後、日本軍によって6年半にわたり占領されていました。この占領期に日本軍や軍と一体となった日本企業がおこなったことのひどさは、さまざまな物証として、また、記憶として今もずっとこの島に、住民の生活圏の只中にありつづけています。しかし、侵略をおこなった日本では、この事実は隠されつづけてきました。自らの村を襲撃された海南島住民の証言、朝鮮半島から海南島へ連行された「朝鮮報国隊」とされた人々の軌跡、アジアの各地から連行され酷使された人、また、「慰安婦」とされた人……、このドキュメンタリーに登場する映像は、日本の侵略の歴史が今だ終わっていないことを知らせています。
企画・制作:紀州鉱山の真実を明らかにする会
(「紀州鉱山の真実を明らかにする会」HPより)
日時:8月3日(金) 開場:18:00 上映開始:18:30
お話:斉藤日出治さん (海南島近現代史研究会準備会、大阪産業大学)
場所:PP研事務所会議室
千代田区神田神保町3? 1?6 日建ビル9F?B (城南信用金庫隣)
TEL(03)6856 ?2005
都営新宿線神保町駅A1出口徒歩2分 または東西線九段下駅A6出口徒歩5分
申込み:ppsg@jca.apc.org
参加費:500円
参照URL:http://members.at.infoseek.co.jp/kisyukouzan/film/index.html
以下、当事者の平良夏芽さんからの声明を掲載します。
関連記事
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/news/article.php?storyid=37
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緊急声明「バルブ事件に関して」
被害を訴えている平良夏芽です。多くの方々にご心配をいただいておりますが元気です。様々な情報が飛び交っておりますので、事実と、私の思いを公にしたいと思います。
ことは、7月21日(土)午後12時30分頃に起きました。順を追って説明します。パッシブ・ソナーという機材を海底に固定するための台座の杭の打ち直し作業が行われようとしていました。作業ダイバーたちがタンクを背負って海に入ったので、私もタンクを背負って潜りました。14リットルのタンクに満タン(200)を確認し、バルブを全開にしてから半回転戻すという基本操作をして潜りました。
21日に辺野古沖で、防衛施設庁が雇った業者のダイバーが、基地建設の事前調査の抗議行動で海にもぐっていた平良夏芽さんの酸素ボンベを締めて窒息させるという暴挙に出ました。21日づけのヘリ基地反対協・平和市民連絡会による抗議声名では次のように事実関係が述べられています。
引用:
本日、7月21日(土)12時すぎ、辺野古の海で作業を止める行動の中、いであ(株)の作業員が海中で平良夏芽さんの空気ボンベのバルブを閉めたため、窒息状態となり急浮上した。ボンベ内の空気は200(20MPs・メガパスカル)中50(5MPs)しか消費されておらず、明らかにバルブを故意に閉めた結果である。これは人命軽視の暴力行為であり許されるものではない。
この事件は、単にバルブを締めた作業員個人の責任問題に還元すべきではなく、防衛施設庁の管理・監督責任は重大であるということ、またこの事件は、抗議行動を行う者に対してはその生命を奪っても事前調査を強引に押し進めようという防衛施設庁側の姿勢にもっとも大きな問題があります。軍隊や基地は、「敵国」の人々の生命や平和を脅かすだけでなく、自国の住民や基地周辺の人々の安全をもっとも脅かすものだということが繰り返しこれまでも引き起こされてきましたが、今回の事件はまさに防衛施設庁をはじめ日本政府が軍隊のためならば人々の命などないがしろにして顧みないというその暴力の本質が如実に表れた事件だといえます。
この件について、PP研も防衛施設庁に事実関係をただしました。以下はそのやりとりの概要です。
次回の憲法研究会につき、連絡します。
日時:8月25日(土)14:00?
場所:PP研会議室
テーマ:「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の議論
の整理
報告:天野恵一さん
サブテキスト:
佐瀬昌盛『集団的自衛権』(PHP新書、2001)
佐瀬昌盛「集団的自衛権をどう行使するか」『諸君!』、2006年5月号 など
安保法制懇の限定的な議事要旨などは以下で読めます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou/index.html
次回以降の戦後研究会の案内です。
新規の参加者も歓迎いたします。
■次回
日時:2007年8月1日(水)19時?
場所:PP研事務所会議室
テーマ:50年代・『日本資本主義講座』を読む(その4)
報告者:道場親信さん
読んでくるもの:
『日本資本主義講座』第二巻「講和からMSAへ」
■次次回
日時:2007年8月中の水曜日(未定)
場所:PP研事務所会議室
テーマ・報告者:未定(報告予定者と相談の上、案内します)
■次次次回
日時:2007年9月19日(水)19時?
場所:PP研事務所会議室
テーマ:50年代・『日本資本主義講座』を読む(その5)
報告者:伊藤晃さん
読んでくるもの:
『日本資本主義講座』第七巻「労働者と農民」
(大河内一男ほか「戦後労働運動史」を中心に)
以下のように、反G8行動の報告集会を開催します。
みなさんふるってご参加ください。
■2007年ドイツ反G8行動報告集会
日時:7月15日(日) 18:00?
場所:渋谷区勤労福祉会館・第一洋室
参加費:500円
2007年6月初頭、ドイツ・ハイリゲンダムで行なわれたG8サミットに対抗した運動が生みだした空間は、まさに「多様性・柔軟性」という言葉でいい表すのにふさわしいものであった。延べ十数万の参加者たちは、各々の要求と課題をもちより、ねばり強い討議を繰り返しつつ連帯を希求し、創造力にあふれた直接行動とフォーラム活動を展開した。
1999年のシアトルWTO、2001年のジェノバG8を画期に台頭した反グローバリズム運動は、9・11と対テロ戦争の開始というバックラッシュを被った。しかし、とどまることを知らない新自由主義と軍事主義による社会、環境、人権の徹底的な破壊策動は不満と怒りの声を募らせ、そしてそれをテコに、対抗運動は新たな反撃の時を迎えつつある。
今年の反G8行動には日本からも数多くの人々が参加した。直接行動をしたり、長い行進をやり遂げたり、対抗フォーラムの組織化に尽力したりと、それぞれが様々な運動の場を体験し、貴重な経験を得てきた。
今回の報告集会は、私たちが「多様性を保障しつつ連帯を希求する」ことに全力を尽くしたの活動家たちと討議し、共に行動するなかで得た〈経験〉を共有し、その〈経験〉を来年の北海道・洞爺湖G8対抗運動に向けて豊富化していくことを目的としたい。そして、本集会を、新たな連携(コアリション)を作りあげる討議と共有の場にしていきたいと考えている。
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【報告者】
大屋定晴(世界社会フォーラム連絡会)
栗原康(ATTAC Japan)
金ちゃん(「持たざる者」の国際連帯行動、釜ヶ崎パトロールの会)
平沢剛(NO! G8)
●ビデオ上映
【コメンテーター】
大橋正明(2008年G8サミットNGOフォーラム)
木下茅(ピープルズプラン研究所)他
【司会】 小倉利丸(ピーブルズプラン研究所)
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【呼びかけ(第一次分)】
ATTAC Japan
新しい反安保行動をつくる実行委員会
釜ヶ崎パトロールの会
世界社会フォーラム連絡会
鉄建公団訴訟原告団
日本消費者連盟
NO! G8
ピープルズプラン研究所
「持たざる者」の国際連帯行動
大野和興(脱WTO/FTA草の根キャンペーン)
金子文夫(オルタモンド)
越田清和(さっぽろ自由学校「遊」)
松原明(ビデオプレス)
安田幸弘(レイバーネット日本)
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【連絡先】
ピープルズプラン研究所 TEL:03-6856-2005 Email:ppsg@jca.apc.org
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■連続ラウンドテーブル「美しい日本を剥ぐ」■
●第2回 「靖国神社問題」と安倍政権
――政府(旧厚生省)の靖国関与と
政教分離原則(憲法20条)の問題をめぐって
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◆日時:7月7日(土)午後5時半開場・6時開始
◆場所:ピープルズ・プラン研究所
◆発言:辻子 実さん
(「靖国参拝違憲訴訟の会・東京」事務局長)
◆参加費:500円
●主催:ピープルズ・プラン研究所
今年3月、国立国会図書館の「調査及び立法考査局」が、靖国神社の歴史的経過をたどる膨大な資料を公表した(『新編 靖国神社問題資料集』)。資料は国会での審議や旧厚生省と靖国神社の会合内容記録など、一次資料が数多く含まれているものである。
これらの資料から浮かび上がったのは、旧厚生省と靖国神社が、合祀をめぐって協議を繰り返し、明らかに政府側が戦犯合祀の決定に深く関与していたという事実である。協議では合祀の基準をつくるための話し合いが重ねられ、「目立たないように」という政府の姑息な意向つきで厚生省側からBC級戦犯の合祀が求められている。また、1966年2月にA級戦犯の名簿が厚生省から神社側へ送られたことも明らかになった。
安倍首相は、6月26日に米下院外交委員会で可決された「慰安婦」問題をめぐる決議をめぐって、「強制はなかった」と歴史を歪曲した。今回の靖国神社の戦犯合祀をめぐっても「厚生省は求められて情報を提示」しただけで「合祀を行ったのは神社」であると国家の関与を否定して、これだけ明白な「政教分離違反」をまた隠蔽しようとしている。
2000ページにのぼるこの膨大な資料からみえてきた事実を「靖国参拝意見訴訟の会・東京」事務局長の辻子実さんをお招きして話を伺います。ぜひご参加ください。
【第3回】「沖縄集団自決問題」と安倍政権(日時等未定)
【PP研への行き方】
[地下鉄]
・地下鉄神保町A1出口 徒歩1分(三田線、半蔵門線、新宿線)
・地下鉄九段下6番出口 徒歩5分(東西線、半蔵門線、新宿線)
靖国通り専大前交差点、城南信用金庫隣り、1階が喫茶店「珈琲館」のビ
ルです。
地図はこちら↓
http://www.peoples-plan.org/jp/images/jinbocho-ppmap.gif
[ビル入り口のロック]
土曜日は午後6時を過ぎますとビル入り口にロックがかかってしまいます。
不便をおかけして申し訳ないのですが、事務室にお電話いただけれ
ばすぐに開けにいきますので、事務所の電話番号(03-6856-2005)
を忘れずに控えてお持ちください。ビルの入り口前に公衆電話もあ
ります。
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ピープルズ・プラン研究所現地企画スタディーツアー
『フィリピン――ピープル・パワーの国は今』
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■旅行日程: 2007年8月22日(水)?8月28日(火)
■旅行代金: 162,000円
(ピープルズ・プラン研究所会員は157,000円)
※日本国内・マニラ空港使用料、海外旅行損害保険、燃油特別付加運賃は
別途お支払いください。
■申し込み締め切り: 2007年7月18日(水)
■最小催行人数 : 6人
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マルコス独裁政権を「ピープル・パワー」が打倒したエドサ革命から21年。
今、フィリピンはどこに向かっているのか。
今回のツアーでは、極東最大の米海軍基地がかつて置かれていたスービック
を訪れます。米軍駐留がさまざまな弊害をもたらしたこの場所は、いま外資
系企業を受け入れる一大経済特区になっています。この場所から基地・軍隊
の問題、9.11後の「対テロ戦争」、さらには、新自由主義経済システム
がフィリピンに及ぼしている影響を読み解いていきます。
ツアー後半は、移住労働者問題、漁業・農業問題、民営化問題、日比FTA
問題、WTO問題への取り組み、そしてオルタナティブな社会創りの活動の
現場に足を運び、フィリピンで起きている問題を日本の社会問題に照らし合
わせ、現地の人びとと共に考えます。沖縄の反基地運動の状況をフィリピン
の人に伝え、意見を交わす場も持つ予定です。ぜひご参加を!
アジアのドキュメンタリー映画会
映画: 韓国の移住労働者のたたかいと生活を追ったドキュメンタリー
「続く」 【74分 2004年 監督 ジュ・ヒョンスク】
韓国政府の「雇用許可制法」は、不法滞在者として長年韓国に暮らしてきた移住労働者を、もっと暗い現実に追いやり死に至らせるものだった。苦境を訴えるため千人あまりの移住労働者たちが座り込みを始める。ある労働者を母国バングラディシュまで追い、現地でのインタビューも交え、移住労働者を取り巻く現実を深く掘り下げ伝えた作品。 胸に響きます! (日本語字幕あり)
コメント: 中島 浩 (全統一労働組合)
移住労働者 ・ 参加者のみなさん
司会: 小倉利丸 (PP研共同代表)
外国人研修生の問題が大きくクローズアップされる日本社会で働く移住労働者たちの抱える問題にも、目を向けられたらと思います。
日時: 6月30日(土)
開場: 17:30 上映開始: 18:00?
場所: PP研神保町事務所会議室
千代田区神田神保町3?1?6 日建ビル9F?B (1階が珈琲館のビル)
TEL (03)6856?2005
都営新宿線神保町駅 A1出口徒歩2分・ 東西線九段下駅 A6出口徒歩5分
参加費: 500円
参照URL: http://asiamediacenter.blogspot.com/
以下の催しに、オーストラリア国立大学のテッサ・モリス・スズキさんにも参加、発言いただけることになりました。(6月13日記)(事務局)
***
PP研ではシリーズ「美しい日本を剥ぐ」と題して、5回連続のラウンドテーブ
ルを開催します。第1回発言者はVAWW?NETジャパンの西野瑠美子さん。
安倍政権の仮面を剥ぐ議論にみなさんもご参加ください。
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PP研連続ラウンドテーブル
シリーズ「美しい日本を剥ぐ」
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第1回「慰安婦問題」と安倍政権
――NHKドキュメンタリー番組改ざんと米下院決議問題を中心に
◎日時:6月13日(水)午後6時半?
◎場所:PP研
http://www.peoples-plan.org/jp/images/jinbocho-ppmap.gif
◎発言:西野瑠美子さん(VAWW-NETジャパン共同代表)
◎参加費:500円
2000年12月に東京で開かれた「女性国際戦犯法廷」、それのNHKドキュメンタリー番組(「ETV2001 戦争をどう裁くか――問われる戦時性暴力」)が権力政治家の介入によって改ざんされた。慰安婦問題で天皇らの戦争責任を公然と問い、有罪の判決を示した民衆法廷は、許されざるタブー破りとして隠蔽されたのであった。
この時、介入した天皇主義右翼権力者安倍晋三が日本の首相になっているという恐ろしい時代を私たちは生きだしている。この番組改ざんをめぐる裁判の判決で、安倍らのプレッシャーで番組が改ざんされたにもかかわらず、自分たちの介入がなかったことは明らかにされたと、安倍がひらきなおると、マスコミは、こうした首相の言説を、何の批判もなく、そのままたれ流しつづけた。これにも時代の恐ろしさがよく示されている。
しかし、公然たる批判は「外」から、またもや、やってきた。それも、彼らにとって大切な「同盟国」アメリカからである。