以下の論評を新規掲載しました。
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戦後日本国家の対米関係と対米交渉力についてのメモ
武藤一羊
2012年5月15日記
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戦後日本国家が一貫して対米従属の下にあったことは明らかであり、それは日本政府の外交政策の選択というより、米国覇権の日本国家への内部化から生じていたことは基本であるが、それは単純な一方的関係ではなく、日本支配集団の意志や選択による自発的側面もあり、対米交渉の場面を含むものであったことに注目する必要がある。(占領下でも交渉の場面と余地はあった)。戦後日本支配集団は、戦後米国覇権の下で、米国の世界支配への従属的内接関係を日本資本主義の復興と膨張のために利用するため選び取りもしたので、そこに交渉の成立する空間が生じたのである。
つづきはこちらで!
書評を掲載しました。
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『反「改憲」運動通信』第7期No.21(2012年4月4日号)
【原発を読む】『プロメテウスの罠』
朝日新聞特別報道部 著、学研パブリッシング 刊/1238円+税
天野恵一
〈3・11原発震災〉から1年たつ今、この終わりなき「事故」をめぐる恐怖のドラマの〈真実〉を明らかにする作業が、さまざまになされている。
インチキ操作報道づけの日々を生かされ続けてきた私たちは、あらためてなされる検証報道自体がインチキの上塗り、すなわちさらなる操作のためのものである可能性を充分に配慮しながらそれを受けとめ、検証報道自体を検証していかなければなるまい。もちろん私たちには、まったく手ぶらでその課題を果たすことは不可能だ。操作(インチキ)報道製造元の政府・マスコミがたれ流す情報の仲に、少しずつ存在する、その大きな操作に抗う質をもった情報を発見していく努力こそが必要なのである。たとえば、事故発生直後の菅首相(当時)の場あたり的で御都合主義な「イラカン」の対応が事態の混乱を拡大したという検証報道が、この間大量に流されているが、これはどの程度〈真実〉なのだろうか。
つづきはこちらで!
以下の論評を新規掲載しました。
◆2012年:民衆の拒否力で「保守コンセンサス」を解体し
原則的な対峙の戦線を開くときがきている/武藤一羊
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=110
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◆怒りをこめて企業の地球乗っ取りを拒否する
──直接民主主義と自己決定による広場占拠運動
ヴァンダナ・シヴァ
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=109
以下の論評を新規掲載しました。
◆街へ出た民衆が体制への同意と黙認を撤回する
──ウォール・ストリート占拠運動の意味
ジェレミー・ブレッカー
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=108
以下の論評を新規掲載しました。
◆公正な増税こそ必要――野田政権の「社会保障と税の一体改革」を批判する/白川真澄
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=104
新規掲載しました。
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ファタハ・ハマース合意――正念場はこれから
田浪亜央江
2011年5月
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=86
新規掲載しました。
二国家解決策の「最終的解決」とユダヤ人国家の終焉
永倉哲郎
2011年1月9日記
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=85
ケビン・メア米国務省日本部長が昨年12月にアメリカン大学の学生に対して行ったブリーフィングの記録を全文訳出し掲載。
すでに報道されている沖縄への差別的な発言のみならず、沖縄に米軍基地が存在している理由として、「すでにそこにあること」を挙げているなど、全文を通して読むと非常に興味深い。翻訳:武藤一羊。【編集部】
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ケビン・メア発言全文
米国務省背景説明
12月3日、午後4時、国務省で
<発題>
(すべての意見と主張はメア氏のものである)
2009年まで私は駐沖縄米国総領事だった。日本にある米軍基地の半分は沖縄にあると言われているが、この統計数字は米軍だけが使用している基地についてのものだ。すべての基地、すなわち米軍と自衛隊が共通で使用している基地をふくめれば、この比率はぐっと下がる。
つづきはこちらで!
論文掲載しました。
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『反「改憲」運動通信』第7期No.21(2012年4月4日号)
【原発を読む】『プロメテウスの罠』
朝日新聞特別報道部 著、学研パブリッシング 刊/1238円+税
天野恵一
〈3・11原発震災〉から1年たつ今、この終わりなき「事故」をめぐる恐怖のドラマの〈真実〉を明らかにする作業が、さまざまになされている。
インチキ操作報道づけの日々を生かされ続けてきた私たちは、あらためてなされる検証報道自体がインチキの上塗り、すなわちさらなる操作のためのものである可能性を充分に配慮しながらそれを受けとめ、検証報道自体を検証していかなければなるまい。もちろん私たちには、まったく手ぶらでその課題を果たすことは不可能だ。操作(インチキ)報道製造元の政府・マスコミがたれ流す情報の仲に、少しずつ存在する、その大きな操作に抗う質をもった情報を発見していく努力こそが必要なのである。たとえば、事故発生直後の菅首相(当時)の場あたり的で御都合主義な「イラカン」の対応が事態の混乱を拡大したという検証報道が、この間大量に流されているが、これはどの程度〈真実〉なのだろうか。
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